ウェリントンから日本に帰るには

国際線の飛行機というのは、不思議なことだが直行便よりも途中で乗り換えた方が安い。飛行機を1回乗り換えるのはよい。しかし2回以上は避けたい。

夫婦どちらの実家も成田空港から1時間以内のところだ。オークランドに住んでいるときには、選択肢がたくさんあった。オークランド国際空港には日本以外のアジアの航空会社が数多く乗り入れている。コリアン、キャセイパシフィック、マレーシア、シンガポールなどだ。その他オーストラリアのローコストキャリア、ジェットスターもある。これらの航空会社は日本にも路線があり、オークランドから成田への通しの運賃を、エアーNZの直行便よりも安く提供してくれることが多い。*1

日本航空はエアーNZとのコードシェアをしていて、エアーNZの席の一部をJALのブランドで売っている。こちらでは地元の日系エージェントを通じてエアーNZよりも安く売られていることが多いが、座席の事前指定ができないなど、不利なこともある。

ウェリントンははっきり言って地方空港だ。国際空港とはいえ滑走路が短く、長距離を飛べる大型の旅客機も着陸できない。国際線のほとんどはオーストラリアの各都市行きであり、それ以外はない。*2

そこで、ウェリントンから成田まで1回乗換えで行くには、オークランド乗換えか、オーストラリア乗換えしかない。

オークランド-ウェリントンは本数が多いので、乗換えの時間がよいフライトがある。ウェリントンを早朝に出ると、同じ日の夕方には成田に着くことができる。帰りは夕方に出て翌日の昼頃に着く。(曜日によってはクライストチャーチ乗換え)

ウェリントンからオーストラリアに行く航空会社はエアーNZ以外にはカンタス航空しかない。シドニーかブリズベンで成田行きに乗り換える。本数が少ないので接続が悪い。行きは夕方に出て、着くのは翌日の昼前になる。帰りはオークランド経由と同様、夕方に出て翌日の午後に着く。

子供ができる前、一度カンタス航空で帰ったことがあるが、子供ができてからはすっかりエアーNZのオークランド経由ばかりだ。

ウェリントンは出国税が航空券に含まれておらず、国際線で出発するときには空港で支払わなければならない。オークランドも最近までそうだったが、今は航空券に含まれるようになった。ニュージーランドでは日本と違い、航空券のプロモーション価格などでTAXや燃料調整費を含まない価格を表示するのはダメらしい。だからたとえばオーストラリア行きキャンペーンなどでオークランド・ウェリントンどちら発でも同じ運賃というようなときには、ウェリントンの方が実質割高だ。

エコノミークラスとはいえ、1年で1-2回長距離の往復をすると、マイレージも馬鹿にならない。以前はJALのマイルを貯めていたが、最近はJALの切符を買うことはないので、オークランドのホテルに泊まったりして使い切った。

今はエアーNZと同じスターアライアンスのANAのマイレージを貯めている。同じエコノミークラスの割引運賃でも、運賃クラスにはBとかQとかVとかHとかMとかWとTとかとにかくいろいろある。座る席は同じでも、運賃クラスによって積算率が違ったり全くつかなかったりする。

前回は特に安かったわけでもないのだが、Lクラスで全然マイルがつかずに惜しいことをした。一番下のクラスでも2回往復すれば1万マイルを超えて、1万円分のEdyなどと交換できるので、当てが外れてつかないと結構痛い。ANAがつかないと分かっていれば、エアーNZのマイレージに入会したのだが。

何クラスだとマイルがつくのかはANAのサイトに情報があるので、予約したときに確認した方がよい。

*1:日本のマーケットほど成熟してはいないので、いつも必ずあるとは限らない。比較サイトで簡単に見つけることもできない。

*2:南太平洋諸島に行くのがあるかもしれないが、ここでは関係ない。