子供にカネがかかるか

うちには2歳になったばかりの子がいる。子供というのは小さいうちは手間がかかるので時間を取られるが、実はあまりカネはかからない。
間接的に、仕事をする時間が減るので収入が減るとか、仕事をする間預けるのに費用がかかるというという点ではカネがかかるのだが、2人世帯が小さい子供を入れて3人になったところで、食費や住居費や光熱費などの純粋な生活費が急に1.5倍になるわけではない。保育園に預けたりしなければ、教育費なども小さいうちはかからない。
ニュージーランドでは日本の保育園に相当するものはデイケアと呼ばれるのが一般的だ。日本のことはよく知らないのだけれど、利用料は日本に比べると高めだと思う。ウチの近所では1日60ドル前後が相場らしい。週5日で300ドルくらいになる。地域によっては2ベッドルームのフラット(賃貸アパート)が借りられるくらいのコストだ。両親が働いているかとか収入とかは関係ない。受けるサービスに対する対価を払う。ただし、シングルペアレントか、両親が二人とも働いていれば、申告すると3分の1(上限あり)が税務署から返ってくる。
幸いウチはデイケアに行かせていない。それ以外は、出産も、医療も、伝染病の予防接種も無料なので、あまり出費という点では大きなインパクトはない。ウチはまだ行っていないが幼稚園も学校も無料だし、お受験や塾やお稽古事もあまり一般的ではなく、大学の学費もスチューデントローン(以前の記事:スチューデントローン完済)で本人が払うのが普通なので、この先もあまり心配していない。
海外に住んでいるコストで、最大の出費は飛行機代だ。
ウチは夫婦二人とも日本人なので、片方が現地人の家庭に比べ、帰国の頻度が多いようだ。1度も帰国しない年というのはない。2回以上帰国した年もある。
国際航空運賃は2歳になると座席が必要になり、一気に高くなる。航空会社によって多少異なるが、2歳未満は座席なしで大人運賃の10%、2歳以上12歳未満は大人運賃の75%ということがほとんどである。
娘は4月が誕生日なので2歳になる前の3月のうちに日本にもう1回行っておこうとしたが、東日本大震災の影響でキャンセルしたのは以前書いたとおり。
ウェリントンから東京への往復運賃は、一番安い席が売れ残っていたとしても通常で2000ドル以上する。たまにキャンペーンがあっても1700ドルを切ることはまずない。以前は二人で4000ドルくらいだったのが、娘が2歳になった今となってはキャンペーンでないときに買うと6000ドルくらいになる。飛行機代が年収に占めるウェイトは大きい。
結論は特にないのだが、子供に生活費はあまりかからないが、飛行機代がかかるなあと思っただけだ。