150円をNZ$2.40にする方法

ぼくが海外のことについて意識するようになった90年台は、日本のものは何でも外国に比べて高く、同じ区間でも海外で航空券を買うと日本で買うよりずっと安かったり、郵便代も国内よりも外国から出したほうが安いなどということが、割と最近、少なくとも2000年台まではあったように思う。
最近は日本のほうが安いものが多くなった。日本以外の国では着実にインフレで値段が上がっているのに、日本はずっと値段が変わらないものが多い。加えてこの円安だ。
日本発の航空便の手紙の最低料金(第二地帯宛)は110円でもう長いことずっと変わっていないと思う。NZの郵便料金は2〜3年に1回は上がる。今は2ドル40セントだ。(オーストラリア・南太平洋を除く世界各地宛)
ちなみに国内の封書の最低料金は日本は20年間80円のままだった*1のに、NZは8年前に45セントだったのが今は70セントだ。

日本からNZは110円で手紙が送れるのに、逆は2ドル40セントというのはいかにも不公平だ。

国際返信切手券というのがある。相手に返事をもらいたいときに国内だと切手を貼った返信用封筒を同封することがあるが、海外が相手の時には、日本の切手は海外では使えない。そこで、国際返信切手券というのを郵便局で買って同封すると、相手国の郵便局ではそれを最低のエアーメールの料金分の切手と交換してもらえるというものだ。日本では150円で販売している。NZの最低のエアーメールの料金というのは上記のように2ドル40セントなので、日本で150円で国際返信切手券を買ってNZの郵便局に持って行くと2ドル40セントの切手に交換してくれるはずだ!
すっかり郵便というものを使う機会が少なくなったこの時代に、こんなものを使う人は稀だろう。じつにみみっちい話だが、ブログのネタにもなるし、実際にやってみた。

まず日本で住宅地の郵便局で「国際返信切手券を2枚ください。」というと、とまどいながらも奥の金庫から出してきて、ちゃんと売ってくれた。
次にNZでも自宅の近くのPostshopに、「これを交換してください。」というと、こちらも「international reply coupon」のことはもちろん知っており、いくらの切手と交換すればよいのかもわかっているようなのだが、端末上の処理の仕方が分からず、オンラインマニュアルを見て、周りの人に確認しながらというという具合であった。

結論としては、何の問題もなく、150円で2ドル40セントの切手を手に入れることができた。これで日本に何か書類を送るときの切手代を少しだけ節約することができる。もっともそんなことはめったにないので、それじゃあ国際返信切手券を何百枚も買って大儲けというようなことはない。
そんなことよりも早く仕事を見つけたいのだが、ご縁がなくまだ毎日子供を学校に送り迎えしたり、妻を病院に連れて行ったりしている。

*1:2014年4月に82円になったが1994年からずっと80円だった。