Whangareiに行きました

世間はイースターホリデーでお店もやっていないので行くところがありません。そこで世間様にあわせてレジャーに行くことにしました。
日帰りドライブで楽に行けそうな他の都市を探すと、北に170キロ行ったWhangareiと、南に130キロ離れたHamiltonがあります。たまたまオークランドのノースに住んでいるからという理由で北を目指すことにしました。
帰りが月曜日になると連休最終日なので道路が渋滞するだろうという大家さんのアドバイスで、日曜日中に帰ることにし、(仕事をしていないならば火曜日に帰ってくればよいというのが彼の意見でしたが)朝早く7時に起きて、ちゃんと家で朝食を取って、8時に出発です。
快適なモーターウェイはオークランドから50キロも離れていないOrewaの町で終わりで、後は片側一車線の一般道です。この国のモーターウェイというのは自動車専用で信号がないだけで、決して高速道路ではありません。なぜなら一般道と速度制限が変わらないからです。日本とは違い、片側一車線の一般道でも市街地を出ると制限速度はなんと時速100キロです。
Whangareiまでの道はいくつもの峠を越えて、急斜面、急カーブの連続です。カーブには適切なスピードが表示されているのですが、それ以外は市街地以外全て時速100キロで交通が流れています。ドライバーのテクニック不足か、レンタカーのファミリア君のパワー不足のせいか、峠ではすぐに後ろが渋滞。日本から来たばかりの眼にはすべて美しい風景の連続ですが、うっかり景色に気を取られるとまた後ろは渋滞。追い越していく車の助手席から中指を突き出されてしまうのです。
やっと10時過ぎにWhangarei町はずれのインフォメーションセンターに到着しました。日本の「道の駅」のような休憩所に観光案内所とカフェが併設されています。
ここではトイレだけ借りて、まずは町が一望に望めるという「パラハキの丘」を目指します。登山道があるようですが、車でも登れます。登ってみると本当にただの展望台があるだけでどうも地味です。高さは241メートル。オークランドにももっと眺めの良い高台はたくさんあるので、感覚が麻痺しているのか、どうもいまいちです。
気を取り直して、つぎにファンガレイフォールという滝に向かいます。町の中心部から北に約5km。パラハキの丘が森の中にあったのに対して、こちらは開けた住宅地の中です。ここはなかなかよく整備されていて、滝の上と下を遊歩道を一周して見ることができます。所要時間はざっと20〜30分くらいです。




また市街地に戻り、タウン・ベイシンという整備されたウオーターフロントのカフェでフィッシュアンドチップスの昼食を取ります。ここにはクラファム時計博物館という、ひたすら時計ばかりをぎっしり陳列して、そのほとんどが動いているという、おもしろい博物館があり、これを見物します。ガイドのおばさんが、客のリクエストに応じて時計を鳴らしてくれるので、説明が分からなくても楽しめます。広さの割にじっくり見たので、ここの所要時間は約1時間。
最後にヘリテージパークに行きます。けっこう町から離れています。休日ということで家族連れの車がたくさん集まっています。入り口で車に乗ったまま一人8ドル払い、駐車場というか牧場の草の上に車を停めます。
まずキウィハウスを見物。暗闇に目が慣れると、確かにKiwiらしき形の物が動いています。一羽しか見つけることができませんでした。次に博物館です。町の郷土資料館という感じで、非常に地味です。それよりも興味深かったのは町のRailway Clubが走らせているミニ鉄道やミニSL。これはいつもやっているわけではないらしく、今日はたまたま連休なのでやっているらしいです。迷わず2ドル払ってミニ列車に乗せてもらいました。これは実物の機関車が1両のトロッコを引いて、パークの端の森の中まで走り、そのまま引き返して来るというもの。大の大人がはしゃいでいるのを見て、折り返し地点で、運転士が呼んでくれ、帰り道は運転席に乗せてくれました。
最後は1886年に建てられたというクラークさんの家を見ます。特に立派な屋敷というわけではなく、たぶんこの牧場のオーナーの家だったのでしょう。壁紙も絨毯も当時のままらしいです。各部屋は保護されていてガラス越しに見るだけですが、台所とテラスは実際に使われていて、テラスでお茶も飲めます。一人たったの1ドルという良心価格。
お茶を飲んでもまだ3時ですが、渋滞が予想されるので帰路に就くことにします。案の定、各市街地に入るごとに渋滞。最後のOrewaの町に入るのには1時間近くもかかる始末。Orewaからはモーターウェイで一気にオークランドまで走れます。行きは2時間の道のりが帰りは3時間以上かかりました。
車は現地の行動が自由ですが、行き帰りの移動が疲れます。バスか鉄道で現地に行けると楽です。ファンガレイには鉄道が敷かれているようですが、現在では旅客列車はないもよう。残念です。