いろいろ違う

旅行中に風邪をひいて医者に行くことにした

旅行中に娘と一緒に風邪をひいた。急に寒くて乾燥しているところに来たのと、親戚の子供たちがみな鼻を垂らして咳をしている中にしばらくいたせいだろう。
娘が先に熱を出した。鼻を垂らして咳をするようになった。ぼくは次の日元日早々頭痛で起きられなくなった。その次の日は耳が詰まって、よく聞こえなくなった。
二人とも毎日寝て過ごしたがよくならないので、しかたなく健康保険に入っていない日本で医者にかかることにした。

日本は受診する医療機関を自分で選ばなければならない

日本は自分で診療科を選んで行かなければならない。子供は小児科だろうが、自分は風邪をひいたのだから内科かもしれないし、風邪の症状は取り立ててひどいわけではなく、耳が詰まっているのが問題なので耳鼻科かもしれない。

日本は正月休みが長い

日本は正月休暇で1月4日くらいまでどこも休み。小児科は近くで5日からやっているところが見つかった。耳鼻科は近くの開業医はどこも5日はやっていない。自分は新しめの総合病院で耳鼻科のあるところに、予約なしで飛び込みで行くことにした。

診察が早い

まず小児科に子供を連れていった。予約は取らない。待つこと30分くらいで先生に見てもらえた。
ニュージーランドと違い、ナースが助手で付き添ってくれて、聴診のときなど下着を脱がすのを手早く手伝ってくれる。だから、早い。いつも医者に会うと泣いてしまううちの子が、泣きだす前に終わってしまった。診察はわずか5分。
気管支を広げる薬や咳を鎮める薬など3種類のシロップを混ぜたものを、医者が出してくれた。処方箋を持って薬局に行く必要はない。便利だ。
日本の健康保険に入っていないので、全額自己負担。気になるお会計は薬も込みで5000円ちょっとだった。まあそんなものかという感じ。

予約も紹介もなしにいきなり病院へ

次は自分の耳鼻科に行った。予約も紹介もなしで総合病院で見てもらえるというのもちょっと違和感。待つこと1時間で診察。こちらも診察は5分。風邪をひいて耳が詰まるというのは、鼻水をすすったことによる耳への感染とのこと。いわゆる中耳炎。抗生物質と風邪の症状を抑える薬を数種類処方してもらった。1週間分の薬が終わっても治らないときにはまた来てくださいとのこと。いや、それは無理です。帰るから。
気になるお会計は、紹介状なしでいきなり病院に来たというペナルティ1000円を含めて約4000円。ここはさすがに医薬分業で、すぐ隣の薬局で薬を購入。こちらも全額自己負担で約3000円。

ニュージーランドは薬を出さない?

結局予定を早めてニュージーランドに帰国。最悪のときより改善はしているものの、出された薬が終わっても娘は相変わらず鼻水を垂らして咳をしている。ぼくは体のだるいのは治ったが、与えられた抗生物質をすべて飲み終えても、まだ耳は詰まっている。
こちらのGPに予約を取って行った。予約しているのに、時間になっても呼ばれないのはいつものこと。予約の時間は一人15分。二人なので30分。*1
娘の診察の結果は、薬を出す必要なし。鼻水はお風呂でよく洗え。鼻づまりはハチミツが利く。日本で出された薬を見せると、この国ではこんなものは子供に処方しないとのこと。
中耳炎の方は、これも時間かければ治る。何とかかんとかが(不明)利くかもしれないが試したいなら試してもいいよというので、そいつを願いしますというと、補助がない(日本風にいうと保険適用外)薬の処方箋を出してくれた。
薬局で薬を買うと50ドルくらいと確かに高い*2。もらった薬を調べてみると花粉症の症状を抑える薬だった。
医師による違いもあるのだろうけれど、薬よりも時間で直すタイプの先生にあたった。
もう薬は飲ませていないが娘の鼻水も咳もだいぶ少なくなった。ぼくは高価な花粉症の薬を飲みはじめたが、まだ耳は詰まっている。

*1:実際にはそんなにかからなかったが、一人5分ということはない。

*2:補助がでる薬は何種類あっても1回で3ドル