仕事を探す(その1 働けるビザ)

仕事がないと永住権が取れない。逆にITなんかで仕事があれば、まず永住権は取れる。仕事イコール永住権と考えてよい。

いや、他にも現地の人と結婚するとか、ビジネスを起こすとか、1億円くらい公共事業に投資するとかの方法でも永住権が取れるらしいけれども、普通に日本でサラリーマンをしている人には、あまりない選択肢だと思うので、ここでは触れない。

永住権がないと、病院や出産や子どもの学校が無料でなかったり、入れない保険があったり、クレジットカードを断られたり、住宅ローンの審査で引っかかったりして、長く住むにはいろいろ不便だ。

永住権つまり永住ビザがあれば、ビザの延長のために、ワークビザのように雇用主に気を使ったり、学生ビザのように授業料を払ったりしなくてもよいし、転職も起業も自由だし、大学や職業訓練校に行きたくなったら授業料は安い上に全額無利子で借りられるし、外国人なのに投票までできる。永住権があるとないとではずいぶん違う。

仕事を探すには仕事ができるビザ、つまりワークビザか永住ビザが必要だ。ビザがない人を雇いたければ、どうしてその人を採用しなければならないかを移民局に説明して、その人のためにワークビザを取ってあげなければならない。普通の会社はそんな面倒なことはやりたくないので、働けるビザがない人はお断りと求人広告に必ず書いてある。

どうしても国内で見つからないような、何か特殊な技能があれば別だ。たとえば日本食のシェフなんかは、他のレストランから引き抜かなければ国内では見つからないだろうから、日本から呼んできましたなんてのは立派な理由だろう。

ITならば、ヨーロッパかアメリカの本社から押し付けられた何か特殊なERPやBIなんかを使っている企業で、そいつをローカライズするために開発エンジニアが必要みたいな場合があるかもしれない。そういう経験があれば、たぶんビザサポートしてくれるだろう。

そうではなくて、普通にWebサイト作っていましたとか、PHPできますとか、Javaやってましたとか、「SE(和製英語なので意味不明)」10年やってましたとかは、ビザなしで一般応募しても相手にされないだろう。

日本語ができます?ダメだよそれは。ニュージーランドで日本語の需要があるのなんてのは、観光と教育関係だけだから。それ以外では、日本語ができることを理由に人を雇ったりしない。ましてやIT要員に日本語の需要なんてない。日本語のコールセンターだって、オーストラリアにはあってもニュージーランドにはない。

現地の人と結婚したようなラッキーな人以外は、働けるビザがないから就職活動ができない。仕事がなければ、働けるビザも出ない。じゃあどうすればいいのかというと、いくつか方法がある。

  1. 学校を出て、卒業後にもらえるワークビザで就職活動する。
  2. Absolute Skill Shortageに該当して永住権を申請する

長くなったからそれぞれの説明はまた明日以降に。