仕事を探す(その2 学校に行く)

昨日は、

  • ニュージーランドに住みたければ永住権を取ろう
  • 永住権が欲しければ仕事を見つけよう
  • 仕事を探すには働けるビザが必要だ
  • 働けるビザが取れる方法には、学校を出る方法と、永住権を申請する方法の二つがあるよ

という話をした。

今日は、学校を出る方法について説明する。

日本と違い、いったん社会に出た人でもキャリアチェンジのために、学校に通うのは普通のことだ。いい歳した大人が学校に通っていても、同じような人は他にもいるので、全然恥ずかしいことはない。

また、外国から来た人が、習慣や言葉に慣れるのには、学校は最適だ。いくら日本で英語を勉強してきても、文化や風習は現地でないとなかなか覚えられない。現地の同じ年代の人が使う言葉の言い回しとか、根本的な考え方の違いなど、会社に入る前から少しでも慣れておくとぜんぜん違う。

採用する逆の立場に立って考えてみると分かる。あなたが日本の会社で中途採用の候補者について意見を求められた仮定してほしい。先月中国から来たばかりで右も左も分からず、日本語の話し言葉が不自然な中国人のAさんと、日本の大学も出ていて、くだけた日本語の言い回しもできるベトナム人のBさんがいたとする。仮にどちらの候補者も日本語検定試験のレベルも同じで、仕事に必要な能力と資格もあることが分かっていたとしたら、あなたはどちらの人と一緒に仕事をしたいだろうか。

学歴偏重や人種差別ではなく、地元の学校を出ている人の方が有利なのは、そういうことだ。

だから、イミグレーションの規定でもニュージーランドの学校を出ている人は優遇されている。

まず、永住権の審査のさいに学歴としてカウントされるコースを修了すると、1年間の就職活動用のワークビザが取れる。それで仕事が見つかると、2年間のワークビザが、ビザサポートなしで取れる。

http://www.immigration.govt.nz/migrant/stream/work/worktemporarily/requirements/studytowork.htm

学歴があってそれと関連する職業に就けば、基本的に永住権が取れるので、学校を出て仕事さえあればあとは永住できるというわけだ。

学校と言っても日本のように4年間も大学に通う必要はない。ITであれば、約1年間専門学校に通って、Diplomaという学歴を取れば十分だ。

だからこれからニュージーランド移住を目指して日本を飛び出す人は、すでに日本にいながらにしてニュージーランドの仕事が決まっているというラッキーな人以外、最低でも1年間学校に通う学費とその間の生活費だけは用意してから来てほしい。

次回は、日本にいながらにして永住権を申請する方法について説明しようと思う。