ihugのブロードバンドが7.6Mbpsに?

今契約しているプロバイダihugが新しいプランを出しました。
今まで最速だったダウンロード速度3.5Mbpsが7.6Mbpsになるというのです。以前に契約したプランは39.95ドル/月で速度が3.5Mbps、通信量が3MB(オフピークの枠を含む)なのですが、現在募集している後継のプランは、40ドル/月で速度が7.6Mbps、通信量は3MB(同上)です。

ADSLなので電話局からの距離やノイズ環境によって、広告どおりの速度が出ないのは普通のことです。
日中にNZ国内の速度測定サイトで測ってみたところ、
Download Speed: 2654 kbps
Upload Speed: 132 kbps
夜に測ってみると、
Download Speed: 532 kbps
Upload Speed: 131 kbps
でした。

プロバイダで制限をかけているから遅いのではなく、環境要因で遅いのだとすると契約を変えても大して効果は期待できません。通信速度が変わるからといってモデムを交換するわけではないのです。
実際xtraは、「お使いの環境での最大速度(as fast as your phone line allows)」というだけで、速度表示を止めてしまいました。プロバイダ側で速度の制限をかけるのを止めたのでしょう。
日進月歩で新技術を開発し、モデムを改良することでADSLの速度をアップしてきた日本とは、考え方に大きな差を感じずにはいられません。

しかし月50セントしか変わらないのならば、契約変更手続きをしておこうかと思う人もいるかもしれません。

そこに落とし穴があります。

今までの39.95ドルは通常49.95ドルのところ、ihugの市外電話サービス(toll)を申し込むと10ドル割引になるというものでした。

新しいプランの40ドルは通常50ドルのところ、ihugの家庭用電話と通話サービス(home phone & calling)を申し込むと10ドル割引になるというものです。

ihugの家庭用電話と通話サービスとは何か。

日本では依然として事実上NTTと契約せざるをえない家庭用電話回線も、NZではとうとうTelecom(NTTに相当)の独占が解放され、番号を変えずに、移行費用も工事費もいらずにihugのような他の会社との契約に切り替えることができるようになったのです。

つまりいままでTelecomに払っていた電話の基本料金相当をihugに払うようになるということ。

じゃあ、どっちが安いの、という話。

Telecomは電話会社のくせに、ホームページをいくらよく読んでも基本料金がいくらなのかの説明を見つけることができませんでした。

今ウチが払っているのは、Anytimeという市外通話の割引契約付きで約31ドル/月。このAnytimeというサービスは追加料金がかかるのではなく、かえって基本料金が安くなるということが分かっています。

で、ihug電話の基本料金はいくらなのか。これもホームページには通話料が安くなる話ばかり書いてあって、基本料金の記述がなかなか見つからない。ようやく判明した金額は、

40ドル/月。

今の契約のまま変えない方がいいじゃん。

いままでベンチャー出身のihugを心情的にも応援していたのですが、こんなきわどい広告ばかりするようでは、ちょっと心配になってきました。昨日からアクセス集中によりメールサーバがトラぶっているという話もあります。

今すぐどうこうということはないのですが、将来プロバイダを変えるという選択ができるように、これからはなるべくプロバイダのメールアドレスを使うのはやめようと思っています。