税金が変わるよ

今日新年度の予算が発表され、税制改革の内容が明らかになった。1987年以来の大幅な税制改革とのこと。

この10月1日から

  • GST(消費税)の税率が12.5%から15%になる。
  • 所得税の税率は全段階で引き下げ。(14000ドル以下が12.5%から10.5%、14001ドルから48000ドルが21.0%から17.5%、48001ドルから70000ドルが33.0%から30.0%、70000ドル超は38%から33%。)
  • 法人税も30%から28%になる。

NZは日本のような所得にかかる住民税はないし、年金・保険等の社会保険料も日本に比べるとはるかに低率なので、給与から引かれる金額のほとんどは所得税。所得税減税のインパクトは大きい。大幅な手取り増になる。

GSTは増税になるが、それと同じくらい所得税が下がる。つまりたくさん稼いであまり使わない人にとっては減税ということになる。税率が変わる直前には駆け込み消費がありそうだが、長期では貯蓄奨励のインセンティブになりそうだ。

職場ではこの決定を好意的に受け止めている人が多いようであった。ニュースサイトの投票でも「支持」の回答が「不支持」を上回っている。

NZは去年政権が交代したばかり。いつまで経っても消費税の引き上げができない日本と比べると、決定の早さと、国民を納得させる内容であることに感心させられる。

新税制の政府公式サイトはこちら
http://www.taxguide.govt.nz/