ビザが取れる前にどうやって仕事をするか

久しぶりに読者の方から質問をいただきました。

(略)ビザなし(訪問ビザ)でもしばらくは働けるということでしょうか。
就職活動の際に、ジョブオファーと就労のタイミングがあまりに長いというのも問題になりそうなので、気になり質問をさせていただきました。


訪問者ビザでは仕事をしてはいけません。商談や無給のインターンなら構いませんが、仕事をしてお金をもらうには、ワークビザ(正しくはワークパミット)を取る必要があります。

私も最初は、ワークビザのサポートを雇用主にしてもらわなくても、永住権が取れるまで待ってから仕事をすればよいかと思っていたのですが、そう甘くはありませんでした。

永住権が取れるまではとてもとても時間がかかります。日本の新卒採用のように、内定者が就業するまで1年近くも待つような余裕のある会社がそうそうNZにあるとは思えません。せっかくジョブオファーをもらっても、早くワークビザを取って就業しないと、ポジションはほかの人に取られてしまうかもしれません。

私は運良く、雇用主がワークビザ申請に必要な書類を書いてくれましたので、永住権申請中ということもあってか、申請後比較的すぐにワークビザを取ることができました。

一般にワークビザのサポートをするには、国内で募集したが必要な人材が集まらなかった証明(求人広告等)が必要とされています。しかし、さいわい、不足技能職種の場合には、不足技能職種であるというだけで、広告等の証明はいらなくなるというルール変更がありましたので、雇用主に広告代などの負担をかけることなく、比較的簡単な書類だけでワークビザを申請できました。

一般の求人広告では必ずといっていいほど、就業可能なビザがあることが条件になっています。私は無謀にもたまたま運よく仕事が見つかりましたが、普通に考えれば、たとえ不足職種であっても、ビザなしでは就職活動が事実上できないと考えたほうがよいでしょう。

後から来る人の少しでも役に立つように、備忘録としてこのブログをつけているのですが、私のような無謀なことを真似する人がいるといけませんので、ちゃんと書いておくのも責任かと思いました。

仕事がなければビザがでない、ビザがなければ仕事がない、ではどうしたらよいのかというと、前回の記事で紹介した、「NZの学校に行く」という手がもっとも有効ではないかと思います。