おすすめの送金方法は?

読者の方からいただいたご質問のお答えをブログのネタにする手抜きシリーズの第2弾です。

【ご質問】
これから移住しようとしています。管理人おすすめの送金方法は。

【お答え】
鞄に入れて飛行機で持っていくことです。
冗談ではなく、本当です。ただし現金ではありません。紛失のリスクが高い上に、レートが悪いのでキャッシュはお勧めできません。
まず日本在住で20万円以上お金を持っている人はCITIBANKに口座を作りましょう。田舎地方の人も郵送でできますので大丈夫です。CITIBANKはインターネットで電信送金の指示もできるので、後々便利です。しかも前々月の残高が100万円以上あれば、送金手数料はわずか2000円です。最初は日本に住所がなければなりませんが、後で海外への住所変更も受け付けてくれます。

ここで、忘れてはいけないことがあります。ニュージーランドの銀行は、なんと海外からの送金を受け取るのに手数料がかかるのです。銀行によって異なりますが、10-20NZドルくらいです。

そこでこれを節約する方法があります。銀行小切手(Bank Draft)にして、自分が飛行機で持っていくという方法です。これならば、入金する銀行は手数料を取りません。(ただし1週間は現金を引き出すことはできません。)銀行小切手は、残高にかかわらずCitiは2500円で作ってくれます。また、本人が窓口に行く必要があります。ちなみにCITIBANKでは銀行小切手のことをBank Draftと言いますが、ニュージーランドではBank Chequeと言うことが多いようです。どちらも同じです。

入国時のビザによっては入国審査の時に、帰りの航空券(または購入資金)と滞在資金の証明が必要とされています。その資金の証明の手段として、キャッシュか、バンクチェックを見せることと、一応イミグレのサイトに書いてありましたのでその意味でも持っておくと安心です。ちなみに我々は、帰りの航空券を見せるだけで、資金証明を求められることはありませんでした。

KVBなどの円送金を勧めているサイトが多いですが、KVBなど海外の口座に円送金するためには、日本で誰かが銀行の窓口に行かなくてはならない上、一般に日本の銀行のテラーは海外送金に不慣れで、いい加減な説明をされたりして、トラブるケースが多く、さらに手数料も5000円から6000円かかるので、あまりいいことがありません。本人がNZにいて、誰か親戚に頼むのには不都合ではないでしょうか。インターネットで自分で振り込めるのであればよいのですが、日本の口座に振り込んだ日本円を送金してくれる業者はほとんどありません。(あることはありますが、外為法に触れるおそれがあります)

また、日本でいったんNZドルにしてしまった資金は当然ながら円送金できません。以前と異なり、NZドルの外貨預金や金融商品を取り扱う銀行や証券会社は多くなりましたので、NZ移住を考えている人はNZドル建ての資金を持っていることが多いでしょう。日本で移住資金をNZドルにしておけば、円に戻す為替リスクもありませんし、何よりも金利が高い上に、金利相当に対する税金が源泉徴収されない商品もあるので、大変有利です。

そのような資金はCITIBANKに送金して、CITIから銀行小切手またはインターネットからの指示によりNZの口座に海外送金をするというのが私のお勧めです。ただし、外貨のまま他の金融機関の口座に振り込んでくれる金融機関は限られていますので、NZドル建ての金融商品を購入する前に、その可否と費用の確認が必要です。